iPhoneの水没修理について

2018年02月17日 12時35分

水に落とした場合に、まずiPhoneの電源が入っていて操作ができる状態であれば、すぐに電源をオフにしてください。その後、イヤーフォン・充電端子・スピーカー・SIMトレイを外しましょう。できるかぎり水分を拭き取ってください。このときにiPhoneを振ってはいけません。水分が内部に入ってしまいます。振って水を出すようなことは考えないでください。
 
充電・パソコン接続・ドライヤーの乾燥はしないでください。iPhone内部の腐食を促進することになります。水ではなくて海水・トイレ・ジュースの場合は水道水を使ってiPhoneを洗いましょう。不純物が多ければ水道水よりも腐食が早くなります。できるならば乾燥剤とジップロックにいれて保管しましょう。
 
 
■水没してから不具合が発生するまでのプロセス
 
iPhoneを水没させてしまった場合ですが、すぐに使えなくなることもあります。また一定期間問題なく使える場合もあります。動作する場合は、液晶パネルの背面に付いている水分が少ないときに起こります。ですが、一定の時間が経過すれば次第に液晶トラブルがでてきます。最終的には電源が入らなくなるのです。
 
iPhone本体に水分が含まれた状態で操作を続けると、内部の金属部分が熱を持ってきます。酸化鉄となってしまいサビが発生しやすくなります。こういった動きがくり返されると腐食が進みます。最後には正常に電気が伝わらなくなってしまうので、ここでiPhoneはシャットダウンします。水没から実際に使えなくなるまでにタイムラグがあるのは、こういったプロセスを経るからです。
 
水没させて、暫くは使える状態であっても油断してはいけません。早めの対処を強くお勧めします。
 
 
■水没させた場合の修復率はどの程度でしょうか?
 

水没させてからの経過日数によっても違いますし、水没させた水質によって修復率は異なります。一般的なデータでは、水没当日の修復率は80パーセント程度だと言われています。次第に遅くなるにつれて修復率は悪くなります。1週間程度経過すると65パーセント程度、1ヶ月経過すると50パーセントになります。海水など不純物を含む水の場合はさらに修復率は1割から2割程度下がるようになります。できるだけ早くiPhone修理業者に相談することが大事です。
 
 
■iPhoneを水没させた場合の修理代金はどのようになるのでしょうか?
 
状態によって違いますが、修理代金を提示してくれるまでは、次のような流れになります。
まずは、修理を依頼してiPhoneを分解します。本体のどこの部分に問題が発生しているのかをチェックします。ここでクリーニング作業だけで修復できるならば基本料金だけになります。平均すれば7000円程度です。
 
チェックをしてバッテリーや液晶などの部分に劣化や欠損などのトラブルが見つかった場合は、部品代の実費に修理代金がプラスされます。機種によっても違いますが1万円から3万円までと幅広いです。iPhoneを分解して修理代金を見積もってもらいます。もしも予算に合わない場合は、修理をキャンセルしても大丈夫です。その場合でも分解代金などの作業費用として5000円程度は請求されるでしょう。
 
 
■水没した場合のデータ消失と復旧率はどの程度でしょうか?
 
確率的には90パーセントです。充電している途中にiPhoneの本体が高熱を発生するトラブルがありますが、これはバッテリー内部の電圧が上がってしまっているからです。電圧が上がるのはバッテリーよりもマザーボード(基盤)に問題がある可能性が高いです。こういったトラブルになった場合は復旧が難しいです。新機種に買い替える選択肢も考える必要があります。